本企画の基本情報
■開催目的
コミュニケーションスキル向上のための基礎作り
リーダーに必要なマインドセット(倫理観)の醸成
■開催日
2018年10月27日(土)10:00~12:15
■開催場所
文京福祉センター江戸川橋 4F
■プログラム
前半企画:コミュニケーション(グループワーク+講演)
後半企画:倫理観(グループワーク+講演)
■背景
『組織のキーパーソンになる』という東京Connect -SPUTNIK-の想いから逆算して、今回は『コミュニケーション』と『リーダーシップ(倫理観)』に着目した。この2点は、今後キャリアップを目指す聴覚障害者が直面する課題であり、必要なスキルである。加えて、これらのスキルは聴覚障害者は得にくいスキルであることから、人材育成や倫理観関連の部署で業務経験のある方から学びを得る。
■講師経歴
現在:某外資企業の管理職
外資企業:人財育成プログラムを企画運営、社員のキャリアパスの構築
国立大学:研究開発の起業化等
アメリカ大使館:シークレットサービスのサポート業務等
■事前課題
以下2点、当日迄に考えてください。
貴方にとってのコミュニケーションとは?
貴方にとっての倫理観とは?
前半企画:コミュニケーション
目的
なぜコミュニケーションが大事なのか自分自身の頭で考え、コミュニケーションの重要性に気付くこと
進め方
各グループ毎にコミュニケーションが大事であるか?否か?について議論し、グループで話し合った内容をまとめて、結論を出すこと
グループ毎発表(5分以内)
写真1:Bチームのグループワーク
講演の流れ
コミュニケーションの定義
コミュニケーションの種類
非言語コミュニケーションについて(メラビアンの法則、事例、要素)
コミュニケーション向上に必要なスキル(気づき・観察力を養う方法)
コミュニケーションの重要性
Q & A
写真2:非言語コミュニケーションの重要性を説明する講師
特に印象的だったのは、国内と海外のコミュニケーションの違い。日本は島国ということもあり、海外のように複数の国にまたがった交流が少ないため、表情が乏しく、ディベートをすると喧嘩になりやすいというコメントがあった。この対処法として、「鏡を用いて笑顔を作る練習する」「他者からのフィードバックを貰う」「ロールモデルの真似をする」を実施することで、更に非言語コミュニケーション力を養いたい。
後半企画:倫理観・Integrity
目的
倫理観 / Integrityについて、考えるきっかけにすること
進め方
前半企画と同様に、各グループ毎に倫理観が大事であるか?否か?について議論し、グループで話し合った内容をまとめて、結論を出すこと
グループ毎発表(2~3分以内)
写真3:グループCの議論内容
講演の流れ
倫理観・Integrityの定義
倫理観・Integrityについて(取組、不祥事、行動指針)
Q & A
倫理観・Integrityの行動指針
正直(真実を話す、言ったことは守る)
公平(立場を適切に使う、オープンに話し合える環境の構築)
透明性(企業の利益に基づいて判断、第三者からどう見られているかを意識する)
上記3点を常に意識し、日頃の自分の言動が正しいのか、倫理観のある行動をしているのか、他者のフィードバックを入れつつ定期的に振り返りたい。
まとめと所感
コミュニケーションは単に言葉を発するだけでなく、受け手がいないと成立しないこと・心を通じ合わせるプロセスと理解した。男性社会で勝負してきた講師から、キーパーソンの見つけ方や根回し術のお話も伺い、私自身の社内組織でのコミュニケーション概念が広がった。早速、今回の企画で得た学びを実践し、習慣化していきたい。
東京Connect -SPUTNIK-では、講師が一方的に話すスタイルではなく、ワークショップを積極的に取り入れて、双方向のやり取りを重視している。今回も活発な議論、多くの質問があり、参加者と共に考えるスタイルで進めることに成功したと自己評価している。企画は我々だけでなく、参加者も含めて、一緒に創り上げていくものだと体感できた。
最後に、今回の企画にご賛同いただいた講師に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
以上。
-レポート作成者 桑原 暢弘-